
牧師の略歴
牧師:石塚惠司
ブラジルのバイア州マッタ・デ・サンジョアン(聖ヨハネの森)。その町からさらに奥へ入っていたジョタカという日本人入植地に住み、マッタ・デ・サンジョアン伝道所の牧師として13年間務めました。教会に集う人ばかりでなく、ブラジル北東部の広大な面積を我が教区として、そこに点在する日系人を訪ね歩いて伝道と牧会をしてきました。
日本に帰国後、退任された荒瀬牧師の後を引き継ぎ、2020年~2021年、めぐみ教会の代務者を務め、その後、2021年6月より、めぐみ教会の担任牧師に就任しました。
『保線夫の話』に後押しされて
「保線夫、この仕事は一つひとつの区間に責任を持ち、鉄道の運行にはなくてはなりません。牧師も同じです」。このような言葉を聞いたのは十数年前、尊敬する先生の神学校での記念講演の時だった。めぐみ教会からの招聘のお話を頂き、祈る中で『保線夫の話』がわたしの心を強く後押ししてくれた。
自分はあれもこれもと同時に器用にこなせるタイプではありません。「命、それは時間だ」とある先生が言っておられました。その言い方で言えば、一年の12分の11をめぐみ教会のため、1年の12分の1をブラジル東北部の日系人伝道のために働かせて頂きたい、と思っています。保線夫の働きのように、与えられた時を務めさせて頂き、荒瀬先生から受け取ったバトンを次の方に手渡していきたい、と考えています。教職者の按手を1980年3月30日に受けましたので、今年で40年目を迎えます。40年目という記念すべき年に新しい働きに召されるなど考えてもいませんでした。自分では考えてもいなかった、ということはきっと神さまからの召しなのでしょう。